2015年4月29日水曜日

おうごんしゅうかん

古くから,「日本には祝日の数が多い」と言われる.最近では,ロンドンに赴任している後輩が日本の祝日のたびにそんなことをつぶやいているのを目にする.最近流行りの有給消化率の話とかと絡めて,他国の祝日の平均日数と日本の祝日数の差分と日本の有給取得日数の平均を足してやると,週休以外で休んでいる日数は他国と大差ない,なんていう乱暴な議論もあるそうな(平均の扱い方に関するツッコミは面倒臭いのでしない).確かに,社会人になってから,実感として休みが足りないと思ったことはない(もちろん,適宜,有給も取ってるけど).

僕が 30 近くまで一般的な労働環境に殉じていなかったせいもあるかもしれないけれど,「みんなが一斉に休む」というシステムには,まだ,慣れない.これ,とっととやめたほうがいいと思うんだけれど,なんとかならないものかね.

……などと,休日に自主的に出勤しながら,そんなことを思うのでした.

ノンテクトニックな話・補遺

例の羅臼地すべりの件,ある程度,詳細がわかってきたみたいだけれど,そこまで単純な地すべりではなかったみたいで,興味深いです.旧海岸線付近の地形はほとんど動いていないし,隆起・沈降もしていなかったみたいで,類例とか作業仮説としてのいくつかの見解は出ているみたいですが,なかなか面白そうです.

北大火山地震センターの調査報告: http://www.sci.hokudai.ac.jp/~hiroaki/rausu/rausu.htm

おかねのはなし

研究者の給料に関して,ちょっと話題になっているのを見かけた.まぁ,僕みたいなほとんど社会の役にも立っていない,縁辺に転がっているゴミ研究者に関しては置いておいて,大学で最先端の研究をやっているような一流の研究者でも,かなり,給料が少ないというのは事実で,(比較すりゃいいってもんじゃないけれど)その給料を他国の同程度の研究者と比較すると圧倒的に少ないというのも事実です.日本は,研究者(の金銭面)に厳しいのです.だからといって,それが(良くも悪くも)一般に知られているかとか,そういうのは,また,別な話で…….

以下は,笑い話ですが本当にあった話.

親戚の集まっている場で「(俺)くんはあんなに長期間勉強して,ようやく研究の仕事に就いたんだから,さぞ,お給料が高いんでしょ?(驚くべきことに皮肉ではなくw)」みたいな話題になったんだけれど,「そんなことはないよ.そもそも俺は半官半民だし,大学の教授クラスだって〜」と,大学の研究者とか(いわゆる)普通のアカデミアの人(の中でも成功している部類の人)の給料の水準とか,非常勤の社会保障の実情とかの話をしたら,ジョークかなんかだと思ったのか「そんなわけないじゃないwwww」と大笑いされて,公表されている統計データに基づく研究者の実情を,ついぞ誰も信じてくれませんでした.まぁ,そんな感じです.はい.

2015年4月25日土曜日

ノンテクトニックな話

具体的な人的被害とかと無関係だったから,敢えて言っちゃうけれど,羅臼の地すべりの空撮をみて,非常に美しくて感動した.綺麗な回転地すべり.教科書に載せたいレベル.最近,業務がらみといえば業務がらみだけれど,あんまり関係ないところでノンテクトニック断層に興味を持っていることもあってメモ.(備考: http://www.d1.dion.ne.jp/~kinmirai/37-nontec.html )

全然関係ないけれど,この辺の地質災害関連の科学的な問題って,(何が応用なのかよくわからないけれど)応用地質(工学部管轄なことが多い?)という括りに区分されていて,理学部の地質ではほとんど扱われないんだけれど,あれ,なんとかならないかな,といつも思う.

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4/29 補遺

りんごどけい

もちろん,今回は購入見送り勢(新製品初期ロットは避ける派)だけれど,腕時計型のウェアラブル端末はいずれそれなりの規模でブームが来ると思っている.iPod,スマホ全般,タブレット型 PC もそうだったけれど,わかりやすい未来なのよね.それこそ,某社が訴訟の時に "黒い板が人類を進化させたりする SF 映画" の中のタブレット型端末の画像を持ってきて「iPad の造形にはそもそもオリジナリティーがないニダ」とか吠えていたこととかからも明らかな通り,古くからの SF 感を演出するアイコンの実現って意味で,完全に新規のインターフェイスと比べて馴染みやすいのだと思う.そういう点で,腕時計型の機械に映し出された相手の顔に向かって喋るなんて,ステロタイプすぎて,どんな SF 系統の作品にも出てくるシーンだけれど,だからこそ,みんなちょっとは「やってみたい」んじゃないかな,と.

まぁ,僕は,電池の持ちとかそういう点よりも,クソみたいな健康管理系の機能がメインなうちは買いませんが.

2015年4月23日木曜日

睡眠

人間は 8 時間程度の睡眠が必要らしく,それより短い人間は睡眠不足が蓄積して,とんでもないことになるらしい.僕は,いわゆるショートスリーパーという名の睡眠障害の人間なので(5〜6 時間),そもそも 8 時間も連続で寝ることができないし,無理にその時間まで二度寝すると 100 % の確率で悪夢を見て,起床後はひどい頭痛に見舞われ,ひどいときは 1 日中使い物にならなくなる.もちろん,夜の短い睡眠時間を補う形で,適宜(といっても昼休みと就業時間外だけど),20 分程度の仮眠をとることもあるけれど,昼寝もしない日が多かったりするので,医学的には,間違いなく慢性的な睡眠不足を抱えるダメ人間である.

個人的には健康とかのためにも,もう少し寝てもいいんじゃないかと思うんだけれど,頭痛なしに長く寝られる方法って,なんかありますかね?

2015年4月22日水曜日

謎の名刺文化

最近,(悪い意味で)話題になっているらしいママ名刺という謎の文化のニュースを目にした.その記事自体,やや悪意を持って揶揄するようなニュアンスで書かれていたのだけれど,それすらも凌駕してその文化自体が甚だ気持ちの悪いものではあった.名刺というスタイルで交換し合う情報自体にも薄気味の悪いものを感じるし,そういうコミュニケーションを,名刺交換というスタイルを輸入して行うこと自体に疑問符がつく.

この気持ち悪さに通じるのが,学生時代の自作名刺の交換ごっこ@学会だ.基本的に学生が名刺を配って歩くことに意味を見いだせなかったので,当時は,自分の名刺なんて持っていなかったし,(必要に迫られたとき以外)配って歩いた記憶もないけれど,何より,挨拶やコミュニケーションをシステムに依存した形で行うことに抵抗感があったんだということが,今ならわかる気がする(同時に,ビジネスシーンでは,こういう簡易コミュニケーションシステムが必要になることも,今なら分かる).

2015年4月17日金曜日

え?

最近の大学制度関連のニュースを見ると陰惨な気分になる.いまでも溢れかえっている野良博士を倍増させようとしたりとか,何のデータを見て,どういう根拠で,何をなしたいのかがサッパリわからない.

個人的には,裾野の拡大という意味で,学識者(=大学院教育修了者)の増量は,意味がないとは思わないのだけれど,学識者の使い道を知らない人たちがそれを増やそうとしている現状がもう終わってる.

いまの状況は,駒の動かし方をやっと覚えたような将棋の素人が「飛車角がもう一枚ずつあれば勝てるようになる!」とか言っているのと同じ.持ち駒の数が増えても棋士が無能じゃ将棋にならないでしょ,と.

増える駒が飛車角じゃなくて香車や歩じゃないかとかいう点については突っ込まないことにする.

もっともらしい理屈

もっともらしく聞こえる理屈の大半は,言葉にし難い心理的な抵抗を,原因のひとつではあるけれど主要な原因ではない内容を振りかざして,自分の精神面を庇護するものであることが多い.具体例は,あえて上げないけれど.

2015年4月16日木曜日

古生物の話

「みんな恐竜の話が好きなのね」と,日記の方にブロントサウルスの記事を書いて強く感じた.検索経由で,普段の 10 倍くらいのアクセスがあったのでちょっとびっくりしたくらいだ.流石に,STAP 細胞ネタで書いた記事ほどではなかったけれど,あのネタの一般社会での認知度の高さと今回のマニアックなニュースの知名度とを比較するなら,相対的に,かなり大きい反響と言えそうだ.

この結果から,恐竜ニュースに反応する層は,特に新しいニュースの情報収集をネットに依存しているということ,新しいニュースに反応して記事をまとめるサイトが少ないこと,ツイッターだろうが個人のブログだろうが読み漁っているらしいこと,そういう情報を乱読するだけで情報の質とか信頼度のような尺度で計るということはしていなさそうなこと,なんかが邪推できる(あくまで邪推だけど).

以上のことから,コンスタントに恐竜ニュースの記事をでっち上げれば,アフィリエイト収入まで得られるアルファブロガーへの道も夢ではないかもしれないけれど,そもそも,興味もほとんどない恐竜の記事を書き続ける苦痛をする気なんてなかった(確認).

2015年4月15日水曜日

すごい

すごいぜ!

「◯◯などの発言は三権分立を理解していない!」とか批判している人が,本人の発言内容自体で三権分立を理解していないということを証明している,というすごい構図を見た.バカは極まるところを知らないなぁ.

おわり

とうとう独身最後の夜…….さようなら,俺の自由にタバコが吸える日々…….

2015年4月13日月曜日

あら?

夕張市長選(2 回目)以降,しばらく見てないなと思っていたが,お亡くなりになっていたのか…….

近年は,単発ネタでの破壊力が大きくても継続的に選挙芸をやる(資金力のある)芸人も少なくなってきたから泡沫候補ウォッチも寂しくなるなぁ.

選挙芸といえば,千葉市のニートはすごく面白かったけれど,アレは選挙芸を超えちゃってガチの問題提起の領域に足を踏み入れちゃっていたのが,やや残念.あの熱は嫌いじゃないけれどね.

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でも,統一地方選の日程に合わせて亡くなるというタイミングの良さは,やっぱり,色々,"持っている" 方だったんだな,とか思ったり…….ご冥福をお祈りいたします.

過剰な恐怖

(文章長いけれど妄言なのでこちらに落書き)

地方消滅云々の元々の原因は「東京で一旗上げる!」信仰の成れの果てなんだろうけれど,現状,いちばん大事な解決のためのポイントは,中央にいる人が地方に対して過剰に抱いている恐怖心を取り除くことなんじゃないかとか思う.

関東住みの知人の話を聞いていると,関東から一歩でも出たら数秒も生きられないとでも思っているかのような過剰な恐怖心を感じることがある.そこまでではなくとも,北海道や東北の冬を「家から一歩出ると油断が命取りになるレベル」とか真面目に思っていそうで,吹き出しそうになることは多々ある(これは,北国側が発信している,いわゆる「北から目線」ネタが悪い気もするけれど…….あと,マジで死者も出ることはあるし).宗谷岬でも亜寒帯にかかるかどうかというレベルなのに,そんなに危険なわけがないだろう,と.仙台とか太平洋側だと,雪の頻度,東京とたいして変わらねえよ,と(笑).

この心理的な壁が,本来,地方に住むことのもつデメリットとメリットをだいぶ曇らせている気がする.少なくとも,想像の中の「地方」のイメージを払拭することが,なによりも優先すべきことだと思うんだけれど,地方が「その土地の魅力」だと思っていることと,本来アピールすべきであるポイントとがズレているところがなんとも悲惨.地方が「自分たちの土地の魅力」だと思っているところこそが,中央にしがみついている人たちにとって「恐怖の対象」になっているのだということに,そろそろ気付くべきじゃないかと思う.「21 世紀にもなって,これだけ情報化社会が進展していて,未だに東京しか見られないなんて時代に遅れすぎじゃねーの?」くらい言ってのけないと,そもそも話が始まらないのではないかと(実際に言えるレベルの自治体があるかどうかはともかく).

もちろん,東京近郊(いわゆる東京都市圏)の政治・文化中心としての機能や利便性・高効率性は認めるけれど,そこに死に物狂いでしがみ付くほどの魅力があるとはとても思えない都落ち地方中核都市人の妄言なのであった.

参考:世界の主要都市の緯度(もちろん,緯度よりも気候区分の方が重要だけれど,いかに日本の緯度が低いかがよくわかるので参考まで)

なお,わたくしは本州以南に好んで住む人間の気が知れない高温多湿忌避性をもつ人間なので,南の地方に関しては擁護ポイントも知らないし,正直どーでもいいです.

2015年4月12日日曜日

せんきょ

はっきりいって,国政なんかよりもはるかに自分の生活に直結するので,大真面目に投票に行ってきました.選挙で選ばれた親会社の社長さまの鶴の一声で職場が消し飛ぶ可能性もあるしね.

結果速報を眺めつつ,とりあえず,良くも悪くも現状維持なのかと思ったり,四期連続ってどういうことだよと冷静にツッコミをいれたり,対立候補のあまりにも頭の悪すぎる夢物語が市民に響かなかったことにほっと胸をなでおろしたり…….

2015年4月11日土曜日

選挙カー

選挙カーはうるさい.昔から疑問なんだけれど,あれってマーケティング的に意味があるのかしら.

とりあえず,クソうるさい上に下品かつヒステリックな名前連呼系の候補者と音量を控えめに落ち着いた調子で名前と「地方をよくしたい」的なアピールだけをしている候補者の名前を書き留めてみたら,面白い傾向が見つかった.とりあえず,うるさい街宣カーは(少なくとも私にとっては)逆効果しか生み出していないから,マーケティング手法を見直したほうがいいと思うよ.

2015年4月9日木曜日

あの紐

紐というかリボン(?)が気になったの俺だけではなかったようで(自分一人が特殊な嗜好を持っているというわけではなくて)よかった.

うむ

自分でも衝撃を受けたものだから,釣果には満足している.

2015年4月8日水曜日

衝撃

いぬぼく SS の作者が亡くなったと聞いて衝撃を受ける.享年をみてさらに衝撃を受ける.31 歳……同い年…….若くして亡くなる人もそれなりにいるとはいっても,早すぎる.

アニメを見て凜々蝶様の美しさに囚われた結果,アニメで描かれた後の話こそが本編と聞いて,いつか原作を読もうと思っていたのだけれど,読んでいないうちにこんなことになるとは…….非常に残念です.

2015年4月6日月曜日

おどろいた

ちょっと前に,「優しいアニメがみたい.ARIA とか」みたいなことを書いていたが,ARIA の完全新作が作られるというニュースを聞いて感動を禁じ得ない.しかし,それと同時に,僕の大好きなアテナ先輩の声が永遠に失われてしまっていることに思い当たり,少し凹む.

でも,超楽しみ.特報の葉月さんの少しふわっとしたアクセントの日本語の発話のナレーションだけで,あと 2 ヶ月くらいは生きていられる.

もう一点

ロンギヌスの槍のニュースとそれに対する反応をみて,クラウドファンディングの認知度の低さにビックリした.仕組みをよく理解していないとかそういうレベルではなく(そんなん細かいところまでは俺もよくわからん),単純にそういうものがあるということが認知されていないということが本当に意外だった.クラウドファンディングという発想に親いはずのネット上の反応でこの体たらくなのだから,一般の認知度は推して知るべしだ.

最近,研究費のクラウドファンディングとかが増えている背景には,研究をより一般の人たちに解放しよう,親しみを持ってもらおうという目的意識があるようだけれど,クラウドファンディングという形式を用いることによって,より内輪の内的な循環に陥っていないかということを,もうちょっと意識すべきかもしれない.もしかすると,広く一般の親しみを得る目的では,紙を介した手続きによる投資の可視化みたいな古臭いギミックが必要なのかもしれない.

月に槍

ロンギヌスの槍を模したフォーク大のオモチャを月まで運んでぶっ刺すプロジェクトのクラウドファンディングが失敗したというニュースを見た.個人的には,そういう「遊び感覚」の対象が月まで広がったという SF 感にワクワクはしたものの,だからといって,特段,満足感と記念品のために投資までする気も起こらず静観していたのだけれど,大半が "いい大人" になっているエヴァンゲリオンファン層のほとんどもそうだったようで…….

なんか,「月」というシンボルにアニメのネタを持ち込むのは云々とかいう気持ち悪い議論もあったらしいけれど,それに関しては,「もうとっくに人類や探査機が何度も到達していて,一国の国旗まで立っている場所だというのに何言ってんの?」とだけ.

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ところで,タイトルの駄洒落はどのくらい通じるんだろう?切手趣味を通った経験のある人なら分かるかしら?

意識の変節・補足

どうしてこうなった(笑).

もともと,特に書くネタがなくて,最近度々思うことがある「ちょっと三島を読んでみたくなった」ということをここ書こうと思っていただけだったのに,なんか,暴走してしまった.書いているうちにトランス状態みたいになったのは久し振り.あの記事中に出てくる「春の雪」が好きだった先輩のこととか,何年か振りに思い出したぜ(笑).

再来週には独身が終わることになって,なんかセンチメンタルになっているんだろうか?(笑)

2015年4月4日土曜日

話題の飲み物

そんなに熱心に探しているわけではないけれど,近場では土の味がするらしいクエン酸飲料も,お嬢様の尿も手に入らないからネタに乗り切れない土曜の午後.

無関心

国政選挙の時はあれだけ「みんなで選挙に行こう!関心を持とう!」と大騒ぎしていたウェブ上の政治に高い意識を持っている人たちが,統一地方選に際してちっとも騒いでいないのは,今回から東京が含まれていないからというだけではなく,社会の政治に対する無関心そのものだと思うのであった.