The Blue Hearts のカバーが使われているアニメがあると聞いて,不思議な気分になる.The Blue Hearts なんて,セックスとの親和性の高いサブカルの薄っぺらい青春ごっこの象徴みたいなもので(※),アニメとかそういう文化とは対極にあるような気もするんだけれど,さすがに,あの単純なパワーコードに紡がれる響きはコケティッシュな声優の声で歌われても気持ちのいいメロディーで,ポップな演出のアニメにカラッとしたロードムービーの雰囲気を漂わせていて,大変遺憾ながら,とてもいいと言わざるを得ない(作品が良いとは言っていない).
80' 年代のセックスに直結したアングラから出た音楽が,(大体僕らの青春時代にあたる)90' 年代末に伝説になってしまって,さらに解体された結果,メロディーと詩だけが 20 年経って,元の存在から遊離して響くというのはちょっとしたロマンかもしれない.
(※)この辺は大槻ケンジの「リンダ・リンダ・ラバーソウル」あたりが詳しい.大槻ケンジの小説の中でこれだけは読む価値ある.
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