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2018年11月3日土曜日

すりぴす

もうすでに,だいぶ,時機を逸した感が強いけれど,「あそびあそばせ」の OP だった「スリピス」がすごい.曲単体を聞いて衝撃を受けたのは数年ぶりかも.三十代も半ばになって,自分でも自分の感性死にかけているって自覚もあるなかで,死んだ感性に衝撃を与えられるということが,まずすごい.

音作りも,詩も,詩と音のコネクションも完璧に近くて,すげーなと思っていたら作詞,作曲,編曲全部一人だった.天才か,と思った.

2016年3月10日木曜日

単純な話

なんかヒット作が出ると,分析と称したまわりっくどい文章が出回るのが,最近のサブカル界隈だけれど,最近,その層はおそ松さんにご熱心な模様.

まぁ,最近,大ヒットといえるようなアニメがない中で,頭一つ抜けている感がある.年寄りの僕から見ると,少し前の大ヒットで思いつくのは「SHIROBAKO」あたりだけれど,これがちょうど一年前の作品だ.毎年,4 クール,200 本以上のアニメが作られる中で,記憶に残るアニメがこれだけ少ないと,まぁ,それに群がる人も多かろうと思う.

で,まぁ,おそ松さん.

個人的には,別段,原作・過去のアニメに思い入れなんぞはないし,下らなくて,肩の力を抜いて見られて,適度に笑えるので,毎週,楽しみにしている感じだけれど,これが受けている理由に関して,的を得た論評を見たことがない.

たとえ,低レベルで,シモが多くて,お子様向けとはいっても,単純に「笑える」レベルのギャグを提供できているコンテンツであるという点を無視して,どうでもいい要素にばっかり注目する論評が多いのかが疑問だ.ギャグアニメって下らなかろうが,下劣だろうが,シモだろうが,なんだろうが,大勢(しかも,視聴者って子供が多いの)を笑わせれば勝ちだってことなのさ(いろいろ技巧をつくしたお笑いって笑う人は笑わせられても,笑わせる人数は稼げないのよ).それに加えて,基本的に,声優の質も高いし,絵も綺麗だし,少し褪せた雰囲気の色使いも悪くないし,細部まで絵・デザインのノリに統一感があって,音楽はセンスがいい,という枝葉の大事なところは締めているアニメな印象.

まぁ,ここまで丁寧に作ってあれば,そりゃ,売れるよ,という単純な話.

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これが「出来ている!」って言い張っていたのに売れなかった多数のアニメは,大概,製作に大きな権力を振るえる人の独り善がりになっている例が多いよね.どの作品とか,そういうことは長くなるから言わないけれど.

2015年6月28日日曜日

気になった

某アニメの PV を眺めていたら,人間椅子の和嶋さんの影がチラつく曲調と歌い方(イントネーション)と昭和中期文学(戦中戦後)を意識した歌詞なんだけれど,声は和嶋さんじゃないし,曲調もメタルでもないし,エグさやグロさがだいぶ爽やかさやオシャレに転化した雰囲気の曲が流れてきて,「乱歩アニメだから,和嶋さんが曲提供して別人に歌わせた?それにしては,爽やかすぎないか?」と思って,調べたら,amazarashi というバンド(ユニット?)だった.

ネットに転がっている楽曲を視聴してみると,ジャンルは全然別物(オシャレでトレンディーなポップロック)なんだけれど人間椅子的な風味があったりなかったりで,やっぱり,これは共通点はありつつも別の個性だと.好きだけど.

とりあえず,アルバム 2 枚しか出てないみたいだし,買ってみようかなと.

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青森出身で訛りを標準語に矯正したときのイントネーションの狂いが歌い方の共通項になっているのかなとも思ったけれど,amazarashi の方は南部とか下北のほうの人らしいから違うか.津軽と南部をいっしょくたに語ると青森県人に殺されるって聞いたし.

2015年2月9日月曜日

ぶるーはーつ

The Blue Hearts のカバーが使われているアニメがあると聞いて,不思議な気分になる.The Blue Hearts なんて,セックスとの親和性の高いサブカルの薄っぺらい青春ごっこの象徴みたいなもので(※),アニメとかそういう文化とは対極にあるような気もするんだけれど,さすがに,あの単純なパワーコードに紡がれる響きはコケティッシュな声優の声で歌われても気持ちのいいメロディーで,ポップな演出のアニメにカラッとしたロードムービーの雰囲気を漂わせていて,大変遺憾ながら,とてもいいと言わざるを得ない(作品が良いとは言っていない).

80' 年代のセックスに直結したアングラから出た音楽が,(大体僕らの青春時代にあたる)90' 年代末に伝説になってしまって,さらに解体された結果,メロディーと詩だけが 20 年経って,元の存在から遊離して響くというのはちょっとしたロマンかもしれない.

(※)この辺は大槻ケンジの「リンダ・リンダ・ラバーソウル」あたりが詳しい.大槻ケンジの小説の中でこれだけは読む価値ある.

2015年1月18日日曜日

すのはれ

昨日,すのはれをパロって遊んでたけれど,snow halation という状態を想像するに,夜の街灯の灯を照り返す雪ではなくて放射冷却でガンガンに冷えた日の朝日を受けた雪原で目が眩むようなイメージの方が近かったかな,と思い直した.

素直に stargazer な頬のそばで舞う雪たちでかじかんだ指のすき間を通る星座から未来を見れば良かったな.

2015年1月17日土曜日

季節感・冬

誰にも理解されないかもしれないけれど,北海道の冬が好き.そりゃ,クソ寒いし,(地域によるけれど)雪も多いし,一般的にネガティブな要素ばかりだけれど.

例えば,しばれる朝に,ガンガンに暖まった室内から外に出た瞬間の,外気に触れた肌が切れるような痛みとか,肺腑に吸い込んだ空気が頭に抜けるような冷たさとか,カラカラに乾いた雪の舞う風とか,目の前に広がる白と黒のモノトーンに沈む風景とか,そういうのが好き.例えば,凍てつく夜に,灰色の雲が街を覆っていて,ハラハラと舞う雪が街灯の光をキラキラと反射する中でかじかんだ手を擦り合わせながら咥え煙草で歩くときに切なさと名前をつけて,悔しいけど好きって純情〜♪

(真面目に随想散文書くの飽きた)

人に北海道を勧めるときには「夏の気候が最高」とか「寒さは着れば耐えられるけれど暑くても全裸以上には脱げない」とか言っているのだけれど,実のところ,(わざわざ戻ってきてまで)北海道に住み着いている理由は,冬の季節感にあったりする.