2016年3月10日木曜日

単純な話

なんかヒット作が出ると,分析と称したまわりっくどい文章が出回るのが,最近のサブカル界隈だけれど,最近,その層はおそ松さんにご熱心な模様.

まぁ,最近,大ヒットといえるようなアニメがない中で,頭一つ抜けている感がある.年寄りの僕から見ると,少し前の大ヒットで思いつくのは「SHIROBAKO」あたりだけれど,これがちょうど一年前の作品だ.毎年,4 クール,200 本以上のアニメが作られる中で,記憶に残るアニメがこれだけ少ないと,まぁ,それに群がる人も多かろうと思う.

で,まぁ,おそ松さん.

個人的には,別段,原作・過去のアニメに思い入れなんぞはないし,下らなくて,肩の力を抜いて見られて,適度に笑えるので,毎週,楽しみにしている感じだけれど,これが受けている理由に関して,的を得た論評を見たことがない.

たとえ,低レベルで,シモが多くて,お子様向けとはいっても,単純に「笑える」レベルのギャグを提供できているコンテンツであるという点を無視して,どうでもいい要素にばっかり注目する論評が多いのかが疑問だ.ギャグアニメって下らなかろうが,下劣だろうが,シモだろうが,なんだろうが,大勢(しかも,視聴者って子供が多いの)を笑わせれば勝ちだってことなのさ(いろいろ技巧をつくしたお笑いって笑う人は笑わせられても,笑わせる人数は稼げないのよ).それに加えて,基本的に,声優の質も高いし,絵も綺麗だし,少し褪せた雰囲気の色使いも悪くないし,細部まで絵・デザインのノリに統一感があって,音楽はセンスがいい,という枝葉の大事なところは締めているアニメな印象.

まぁ,ここまで丁寧に作ってあれば,そりゃ,売れるよ,という単純な話.

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これが「出来ている!」って言い張っていたのに売れなかった多数のアニメは,大概,製作に大きな権力を振るえる人の独り善がりになっている例が多いよね.どの作品とか,そういうことは長くなるから言わないけれど.

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