http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4844405.html
真面目に考えて,相当難しい件.歴史の教科書レベルなら国際関係によっぽど大きな影響を与えるか,日本の既存システムを大きく変えるかしないと無理じゃないかと.100 年というと,確実に,その事績をリアルで見て記憶している人は残っていない時間だ.日本で言えば大正期をイメージすればいいんだろうけれど,教科書で名前が出てきて記憶に残る事績に関わっている人なんて,すぐ思いつく人だけに限ると 20 人もいないんじゃなかろうか?
学術界隈だと,ワトソンとクリックの DNA 構造論文が 1953 年,マックスウェルが電磁気学を大成したのが 1860 年代くらいで,相対性理論,量子論がちょうど 100 年前くらい,カロザースの一連の高分子研究が 1920 年代後半から 1930 年代,1895 年の X 線発見あたりからはじまった放射線化学の成立が 1900 年くらい,地球科学のプレートテクトニクスが 1950 年代,アレニウスの温室効果と地球温暖化の発見が 1896 年,ミランコヴィッチサイクルが 1930 年くらい,冥王星の発見が 1930 年(以上,すごく恣意的に現在の科学に直結しそうなできるだけ古い事績を集めてみた)ということを考えると,その後に大発展する基礎研究でも 100 年もつのは結構大変な気がする.
個人的なところでは,引用する論文は,分類(学)の成立から連綿と残り続ける古い記載論文を除けば,1940 年代くらいが最古といったところ.やはり,100 年は長い.少なくとも,僕が書くような一息で消し飛ぶような論文の寿命は 10 年がいいところじゃないかと.新種記載でもできれば別だけれど.
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