2016年3月4日金曜日

教育がいかに無駄かという話……かな?

別に教育を否定したいわけではなく,理解力とか記憶力とかそういった問題の話.

なにかの知識不足とか概念(用語)の誤用とかの例があると,識者から「こういった常識になるべき内容は義務教育(または高校)でしっかりと教え込むべきだよね」といった反応が上がることが多いけれど,そういう内容は中学〜高校でしっかり教えられている内容であることがほとんどなのだ.

問題は,中学(または高校)における教育にあるのではなく,定期試験とか受験とか,知識が必要な時期が過ぎるとスッポリと記憶を欠落させてしまうポンコツな脳みそのほう.そうさせない教育をしろ,というかもしれないけれど,それはあまりに無理ムリかたつむりなので,努力目標程度にすべき.

巷のクイズ番組やなんかがほとんど義務教育レベルの問題で構成されていることを考えれば,義務教育程度の内容が一般人の頭から適度に欠落しているバラエティーに丁度いいレベルだということくらいわかりそうなものだけれど,世の中には一度しっかり習ったことは生涯忘れないと思い込んでいる優秀な人がいっぱいいるようで…….

大体の人の脳はポンコツで,自分が興味のない分野における義務教育の必須記憶項目を全部しっかり覚えられている人なんてほぼいません.大なり小なり抜けていくのが当然のことです.たとえば,自分の脳に自信があり,かつ,普段料理をしない人って,義務教育の家庭科で習ったはずの食材ごとの切り方の種類や出汁の取り方を正確に覚えていますか?理系の人は,義務教育〜高校程度の社会科目で習った内容,しっかり全部覚えていますか?ビルトインスタビライザーとか急に言われて説明できますか?

そういう「人間っておバカさん」という,重大な事実を忘れてしまうのは,義務教育の内容を忘れてしまうより,相当に害悪だと思うのです.

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