http://mindhack2ch.com/archives/30041049.html
川端の文章は嫌いじゃないけれど,割と言葉足らず感が付きまとう気がする.俳句,短歌に通ずる最小限の文字で無限を表すぜ(オラオラ)的な.嫌いじゃないけど.あと,内容はスッカラカンの,「可愛い子がいた.萌える」とか,「こんな情景に美女がいたら良くね?」とか,心底どうでもいい自己陶酔系の小説が多くて,読んでいて萎える.
個人的な趣味を全開で語るなら,同じ海外文学系統組の堀辰雄の文章の方が美しい.「風立ちぬ」冒頭の「それらの夏の日々、一面に薄の生い茂った草原の中で、お前が立ったまま熱心に絵を描いていると、私はいつもその傍らの一本の白樺の木蔭に身を横たえていたものだった」の物語の起文としての美しさは至高.
あと,やっぱり,谷崎の文章は綺麗だと思う.こっちも内容はアレだけど.
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