触れるのもどうなんだろうと思ったり思わなかったりなんだけれど,某少年 A の本のこと.やっぱり,触れるべきじゃなかったかな?もう,出版騒ぎもひと段落ついたから,そろそろ,書いておいてもいいかな?
例の本.当然,読んでもいないし,今後,読む気もない.おそらく,この先も,心変わりして読む気になることもないと思う.その理由は非常に単純で,平凡すぎて愚かすぎてどうしようもない人間の書いた文章を読むという行為そのものが,あまりにも時間の無駄だからだ.
当時,彼が "少年" として殺人事件を起こしたこと,煽り文を警察やマスコミにばらまいていたことなんかを,マスコミとか大人とかが,さも特異な,理解不能な事象かのように騒いでいたのを冷めた目で見ていた記憶しかない.たぶん,これは僕だけではなく,同世代の人間の共通認識なんじゃないかと思う.事実,当時の同級生との会話でも,事件について,世の中の騒乱に比べてかなり冷静な分析をできていた(もちろん,事件自体の残忍さと,同世代が犯人として検挙されたことへの驚きはあったけれど).私立中にいたので,いい意味でも悪い意味でも周囲に早熟な人間は多かったと思うが,そうでなくても,同世代の共通認識として彼の "平凡さ" と "愚かさ" に関して,異議を挟む同世代には,その後いままで,一人も会ったことはない.
そもそも,「人を殺したい」と思うことが,平凡極まりない.そして,「それを実行した結果どうなるか?」に頭が回らないことが愚か極まりない.これが,当時も今も同世代として,この犯人に関してできる分析の全て.さらにいうと,今回の出版のように,すでに世間の記憶の彼方に霞みつつあるタイミングで自己アピールをしている行為自体が,もう,救い難いぐらい愚かだ.
僕らも 30 歳を越えた.世の中には,学術分野で非凡な才能を開花させた同年代や,スポーツで大成した同年代,世界的に著名な芸術家になった同年代,バリバリのビジネスパーソンとなった同世代がたくさんいる.そういう風に著名でなくても,ほとんどの同世代は,バリバリと働き,多くの実績を上げていることだろう.そんななかで,なんで,ただのいち犯罪者の自慰に付き合う必要があるのか,と書けば,僕らの世代の思うところが理解されるだろうか?
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参考(この世代の人間として下記のブログ記事はすごく納得がいくので参考まで)
http://d.hatena.ne.jp/sugio/20070821
http://d.hatena.ne.jp/sugio/20070916/p3
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